コミュニケーションのためのNLP(神経言語プログラム)

NLPの特徴として、最も広く知られているのが、卓越したコミュニケーションスキルであるということです。
これは、NLPが開発された理由を知れば当然のことでしょう。

NLPは、1970年代のアメリカでリチャード・バンドラーとジョン・グリンダーの2人が、当時アメリカで非常に有名だった3人の天才的なセラピストを模倣し、研究開発されました。

その3人の天才セラピスト( 催眠療法家のミルトン・エリクソン、ゲシュタルト療法のフリッツ・パールズ、家族療法のバージニア・サティア )達はそれぞれ異なる手法での治療を行っていましたが、特に言語の使い方、そして「信頼関係の構築」の手法に卓越していたのです。

そして彼らの天才的なスキルを体系化したNLPは、当時アメリカの深刻な問題でもあった、ベトナム帰還兵の心の傷を癒すことにも非常に効力を発揮したと言います。

NLPはこれまでのセラピー手法にない画期的なスピードで成果を上げることから、アメリカ中のセラピストに広まりました。


では、NLPの卓越したコミュニケーションスキルとはどの様なものでしょうか。

「NLPの前提13項目」にはこうあります。
・相手のフィールドに入る
・相手の反応が、自分のコミュニケーションの成果である

まずNLPでは相手を尊重する、理解することが、コミュニケーションにおいて最も重要なことだと説いているのです。この考えに基き、NLPでは相手との信頼関係を構築する手法、そして信頼関係を築き上げることを学び、行った上で様々なスキルを使うこととしています。


■信頼関係を構築するための代表的なNLPのスキル

NLPで、最も基本的で重要なスキルとして「ラポールテクニック」が挙げられます。
これは、ミラーリング、ぺーシング、バックトラッキングと言われる3つのスキルで、すべてが、相手のことを尊重し、理解を得ることを前提としたスキルです。

例えば、ミラーリングとは、相手と動作や姿勢、表情などを似せていくもの。
一見、あまりにも単純なことで、本当に効果があるの? と疑問に思われるかもしれません。

しかし、人間には「自分と似ているものを好む」という傾向があり、これを利用したものがミラーリングです。

人間の脳

人間の脳の、「爬虫類の脳」と言われる「脳幹」は、生物の本能=生命維持の機関と言われています。
そしてこの脳幹では自分と異なるものを異種、時に敵とみなす、という反応を下す機能があります。

つまり似たものは味方(信頼)、異なるものは敵(合わない)として、生命の維持に最も重要な「本能」に、脳幹が指令を出しているのです。

NLPが「脳の取扱説明書」と言われるわけには、このように人間の脳の機能を研究した上で、どの様なアプローチをしていくのが最も効果的なのか、という点に特化しているからなのです。

さらには、脳の研究、人間の可能性が広がるにつれ、NLPも共に進化し、多様化することができる、という点もNLPが限りない可能性を持つという大きな特徴でしょう。