バックトラッキング
バックトラッキングとは、日本語で「オウム返し」と呼ばれる、相手の言ったことを返すことを指します。
バックトラッキングの目的は、相手の話をちゃんと聞いていることを示すことと、相手に自分が発した言葉を再認識してもらうことにあります。
そのため、できるだけ相手の使った表現そのものを返す必要はありますが、一語一句同じでなくてはならないというわけではありません。
バックトラッキングには、３つのポイントがあります。
- 相手の感情
- 話の内容の事実
- 話の要約
相手が「悔しかったんですよ」とか「嬉しかったんですよ」といった感情表現を口にした場合は、「悔しかったんですね」とか「嬉しかったんですね」と相手の感情を強調するようにバックトラッキングするのが好ましいです。
その他、相手の話が長くなってきた場合は、、話の内容の事実を確認したり、話を要約したりして、聞き手の理解を確認するためにバックトラッキングを利用したりもします。
バックトラッキングは、相手とのラポール（信頼関係）を築くために有効な方法としても挙げられています。
バックトラッキングを行うと、相手は自分の話がよく理解され、受け入れられているという感覚を持ちます。
人の話を聞くことが仕事であるカウンセラーやセラピスト、コーチの方々など、よい聞き手を目指す方には、ぜひ身につけていただきたいスキルの一つです。
NLP（神経言語プログラミング）には優れたコミュニケーションスキルが多く、ページングやミラーリングなどもラポール（信頼関係）形成に大変有効なものとされています。
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